終業式

 3月20日(土)、3学期の終業式が体育館で行われました。また、その後「賞状納め式」が行われ、英検準1級に合格した2年1組の浜田叶夢アンドレ君と、夏の中総体九州大会柔道競技の個人戦で優勝した3年2組の山本浩之助君が全校生徒の前で賞状を読み上げられ表彰されました。また、今年度で退職される先生方の「退任式」も行われました。6人の先生が退職されます。この中には、中学生がお世話になった先生方もおられます。体育科の柴本先生、社会科の歴史でお世話になった下崎先生、国語科の山本先生です。柴本先生と下崎先生は所用で来られませんでしたが、山本先生は『夢を持ち、目標を持つことが大切だ』とお別れの言葉を述べられました。また、鶴南養護学校とのなかだちをしていただいた国語科の中村徹先生は『人の話をきちんと聴くことの大切さ』を強調されました。最後に中村徹先生のハーモニカ伴奏で全員で校歌を歌いました。

雲仙普賢岳火山学習体験

 3月19日(金) 、中学1・2年生が火山学習へ島原・雲仙へ行ってきました。大型バス2台に学年ごとに分かれて乗車、8時30分に学校を出発しました。2時間ほどで島原の『雲仙岳災害記念館』に到着しました。
 約20年前の1991年に普賢岳が噴火して、島原・深江地区に大災害をもたらしました。当時は火砕流が流れ落ちる様子がテレビや新聞で報道されましたが、現在の中学生はまだ生まれる前の話で、そうしたことを全く知りません。この年、島原で行われる予定だった高総体も急遽中止になりました。私もソフトテニスの応援に島原に出かけて大変な思いをして帰ったことを思い出します。
 この島原地区には、火山のしくみや当時のことを保存した学習施設が幾つかあります。そうした施設を一日をかけて回って火山についての学習をしました。現地で、土石流に埋もれた家屋や被災した大野木場小学校を見学したり、火口から4㎞離れた場所で地質の専門の先生から地層の観察学習をしていただいたり、盛りだくさんの内容でした。2年前に火山学習に出かけたときは、大雨で平成新山の山肌も直接見ることができませんでしたが、この日は晴天で、地質の学習をした『ネイチャーセンター』から蒸気が上がる山肌や火砕流の残骸の大きな岩石もしっかり確認することができました。
 この一日の学習が多くの生徒の記憶に残るものと思います。

平成21年度第58回長崎南山中学校卒業証書授与式 式辞

 日の出の時間が日を追うごとに早くなり、そよ吹く風に心地良さを感じる弥生三月。今年もまた見晴らしの良い5階講堂で第58回卒業証書授与式を挙行できますことを心から感謝いたします。
 38名の卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。あっという間に過ぎ去ってしまった中学校生活とは言え、勉学にクラブ活動に学校行事と、思い出がたくさん詰まった充実した3年間だったと思います。
 中学校時代と言えば、ちょうど思春期が始まる時です。特に保護者の皆様におかれましては、小学校時代とは雰囲気が変わったご子息の様子に戸惑いを感じ、時には喧嘩をしながらも、ご子息の成長に手ごたえを感じた3年間だったのではないでしょうか。
 私個人も今年の卒業生とは縁が深く、彼らが1年生の時には伊東先生と2人で英語を教え、彼らが3年生になったこの1年間は宗教の授業を担当しました。彼らの授業を担当しなかった1年間もほとんど毎日のように彼らの姿を見かけてはいましたが、この1年、改めて教室で彼らと顔を合わせてみると、心身ともに急成長した彼らの姿に驚かされました。毎回の授業が火曜日の7時間目ということもあって、時には集中力に欠ける時もありましたが、やるべきことはきちんとやってくれました。定期考査の時には彼らに予めテーマを与えて作文の準備をしてもらいましたが、回を重ねるごとに彼らは読みごたえのある作文を書いてくれて、私自身も彼らの人間的な成長が手に取るように分かるうれしい体験をさせてもらいました。
 そして今、こうして卒業の日を迎えた一人一人の姿を壇上から見つめると、「よくぞここまで成長してくれた」という感謝の気持ちでいっぱいです。保護者の皆様にとっては尚更のことと思います。小学生の雰囲気が充分抜けきれない状態で迎えた3年前の中学の入学式の頃とは見違えるくらいに、身も心もたくましくなったご子息の晴れ姿を見守る皆様の喜びは、どれほど大きいことでしょうか。
 さて、卒業生の皆さん、長崎南山中学校での3年間はいかがでしたか。高校生のお兄さんたちと同じ建物で、しかも男子生徒ばかりという、他の中学校とは大きく異なる環境に戸惑いはあったと思います。しかし、この3年間の皆さんの活躍ぶりを見る限り、男子校のアットホームな雰囲気の中で充実した毎日を過ごすことができたのではないかと私は思っています。
 長崎南山中学校は全校生徒100人余りの小規模な中学校ですが、勉学にもクラブ活動にも学校行事にも、何事にも一生懸命に取り組む学校であることは、皆さんもご承知の通りです。学期に一度か二度は様々な体験学習が盛り込まれていて、皆さんは知らず知らずのうちに社会を見る目が養われているはずです。特にこの1年間、皆さんが中学の最高学年として、体育祭や弁論大会、英語発表会などの学校行事を取り仕切ったこと、また鶴南養護学校の生徒さんたちと交流を深めたことは、皆さんがリーダーとして働くための大切な土台になったはずです。
 入学時のオリエンテーションや宗教の授業で取り上げられたように、長崎南山中学校が創立当初から担ってきた一つの大きな使命は、カトリック司祭を目指す神学生を教育するということでした。カトリック司祭は教会のリーダーですから、神学生は中学校時代からリーダーの素養を身につけていかなければなりません。そのために神学生と机を並べて勉強した一般生も、知らず知らずのうちにリーダーとしての力をつけていくことができたわけです。最近進化が目覚ましい高校と合同の体育祭も、間違いなくこの流れを汲んでいるはずです。全国各地に散らばっている中学・高校併せて2万人近い卒業生の活躍ぶりを思う時、長崎南山学園は神学生の教育を土台にすべての生徒をリーダーに育てる教育をしてきたのだと、私は確信しています。
 ともすると、卒業生の皆さんにとって、中学の3年間は忙しすぎる3年間だったかもしれません。しかし、その分だけ得るものも大きかったはずです。どうぞ自信を持って高校に進学してください。そして後輩たちがいつまでも自慢できる先輩であってほしいと思います。
皆さんもご承知の通り、高校からは義務教育ではありません。勉強を続けたい人が自主的に通うところが高校です。これまでは4月が巡ってくる度に自動的に学年が一つずつ上がったかもしれませんが、これからはそうはいきません。きちんと勉強をして定期考査で一定の点数をクリアしないことには進級することができません。これは大学に進んでからも同じです。
 皆さんは、義務教育から解放されて自由になるわけですが、これからも上の学校で勉強を続けようとしています。先に進むためには、自分から進んで勉強に取り組み、試験に合格する力をつけなければならないということを、しっかりと肝に銘じてほしいと思います。
 少々厳しい話をしましたが、高校でも大学でも、毎日やるべきことをきちんとやっている人は大丈夫です。大切なことは時間のやりくりです。どんなに頑張っても増えることのない1日24時間という枠組みの中で、気分転換の時間を入れながら、いかにして毎日の務めを果たしていくか、これはきっと人間にとって一生の課題なのではないでしょうか。
 卒業生の皆さん、今日の喜びの日、これまでの自分自身の歩みを振り返りながら、夢と希望を持って4月からの新しい生活に臨んでください。夢と希望があれば、たとえ苦しいことがあっても、それを乗り越える力が湧いてくるものです。苦しいのは自分だけではありません。皆さんにはまた新たに喜怒哀楽を共にするかけがえのない仲間との出会いが待っています。皆それぞれに自分の苦しみや悩みと戦い、互いに励まし合いながら、それぞれの夢に向かって成長していくのではないでしょうか。そういう意味で苦しみや悩みは、自分自身を成長させるチャンスなのだということを忘れないでほしいと思います。
 最後になりましたが、この3年間大切なご子息を長崎南山中学校に預けてくださった保護者の皆様に心から感謝いたします。私ども教職員も、この3年間、大切なご子息の成長に関わることができたことに、大きな喜びと誇りを感じております。これまでの3年間の体験がご子息のこれからの新しい生活を支える大きな力となることを願ってやみません。
 本日お集まりの皆様一人一人の上に神様からの祝福が豊かに注がれますように。皆様のご多幸をお祈りし、学校長の式辞とさせていただきます。
平成22年3月13日
長 崎 南 山 中 学 校    
学校長 松本 勝男

第58回長崎南山中学校の卒業証書授与式

 平成22年3月13日(土)、第58回長崎南山中学校の卒業証書授与式が本校5階講堂において行われました。
 午前10時、卒業式は始まりました。今年度の卒業生は38名です。卒業生の中には鹿児島出身の「長崎カトリック神学院」の神学生2名、岐阜出身の「聖ルドヴィコ神学院」の神学生もいます。また佐世保出身の南山寮生2名もいます。遠路はるばる、それぞれの家族がお祝いに来ていただきました。また、ご家族そろって参列された所も多く、60席準備していた保護者席が足りなくなりました。
 この日は高校生は家庭学習です。南山学園の教職員全員も式に参加し、お祝いしました。これから、南山高校で本校出身の中学生が核となって、学習とクラブ活動、さらに生徒会活動に頑張ってくれるものと期待されています。
 松本勝男校長は、式辞の中で、今年の卒業生とは縁が深く、1年生の時は英語を教え3年生では宗教を担当したこと、その中で一人一人の人間的な成長を見てきたことを語られ、これからの高校生活では、夢と希望を持って仲間と共に励まし合いながら成長していって下さいと、はなむけの言葉を述べられました。

 

鶴南養護学校との交流学習の感想

中尾 優佑
 1回目の亜熱帯植物園、2回目の鶴南まつり、そして今回の交流会。僕は今回の交流会での生徒との触れ合いでいろんな体験をしました。
 1回目の交流では、主に鶴南生との触れ合いが目的でした。始めは相手となかなかコミュニケーションが取れず、障害を持っている人との関わりは初めてだったので不安がありました。でも時間が経つにつれて、だんだんと相手とのコミュニケーションもうまく取れるようになり、1日、悩みや不安もなく楽しく過ごすことができました。
 2回目の交流では、すぐにうちとけることができました。この日は鶴南まつり(文化祭)の日で、僕たちは鶴南生と一緒に出店を手伝うことになっていました。みんな一生懸命仕事を頑張っていたと思います。
 そして今回の最後の交流では僕たちが全ての内容を企画するというもので、準備がとても大変でした。それに当日ちゃんと上手くいくかとても不安でした。でも、頑張って準備した甲斐あってみんな楽しく過ごすことができました。
 この体験を通じて様々なことを学びました。ハンディをかかえた人達への見方が180度変わったことはもちろんのこと、気遣いの心や相手に優しくする心などたくさんのことを学びました。そして今まで偏見の目で見ていたことが恥ずかしいことに感じています。そして、このようなことはあまり体験できることではないと思います。今、この時期に体験することができて本当によかったと思います。
母より一言
 色々な触れ合いを通して心が大きく育ってくれればと思います。一つ一つ経験を重ねることで自分自身も強くなることはもちろん、相手の立場や状況を理解したり思いやりのを持って接することが出来る人になって欲しいと思います。この体験がこれからプラスになっていけば嬉しいです。
 
大窄 翔
 私は鶴南養護学校の生徒さんとの交流で色々なことを学びました。
 私たちは今まで障害を持っている人を心のどこかで差別していたんじゃないかと思います。私も鶴南養護学校の生徒さんたちと会って一緒に遊んで、一緒に笑うまでは、その偏見は無くなっていなかったでしょう。今までは、正直「あまり近寄りたくない」とか思っていました。
 でも、その見方はまったく根拠のないものでした。鶴南養護学校の生徒さん達はそんな私たちの偏見をあっさり壊してしまいました。
 彼らは私たちを親しい友達のように受け入れてくれました。この日は私たち南山中学校の生徒が考えたレクレーションをして、より深い友情が生まれたと思います。
 レクレーションは、5つのゲームをしました。①ジャンケン列車②ジェスチャーゲーム③ペットボトルボウリング④絵当てゲーム⑤段ボール積みです。その後、昼ご飯を食べて、三島君・小林君が歌ったりしました。私は③ペットボトルボウリングをしました。その内容は、15本並べたペットボトルをソフトバレーボールを転がして倒し、倒れたペットボトルの合計でクラス別に競うというものでした。
 私が考えていたより盛り上がらず、あっけなく終わってしまったという思いが残っています。でも、このアイディアは意外にも先生たちには好評でした。(*筆者注釈:生徒さんからのお礼の手紙の中に「ペットボトルボウリングが楽しかった」と何人も書いていましたから生徒さん達にも好評でした)
 反省点は主に準備不足と一人一人の行動の遅さです。具体的には道具類の準備に時間をかけすぎて、全体の流れや係り決めも中途半端なままで行ったことと、2つ目のジェスチャーゲームからの切り換えが遅く、ピンを立てることや記録するなどという行動一つ一つに時間がかかりすぎて、鶴南の生徒さん達を待たせてしまったことです。
 このことは来年交流するであろう2年生にしっかりと注意しておかなければいけないと思います。
 鶴南養護学校で学んだことで一番大切なこと、鶴南養護学校の生徒さん達のように明るく透き通った心を持ち続けたいなと思います。
 
土屋 幸輝
 今回の交流会は僕にとって2回目の交流会でした。今回は、僕たちが考えたゲームで遊びました。準備するのはとても大変だったけど、その分、鶴南の生徒さん達も楽しむことができたと思います。
 初めにした、「ジャンケン列車」では優勝して、僕のパートナーの山下さんも喜んでいました。それを見て僕も嬉しくなりました。次のジェスチャーゲームでは、くじ引きのとき、自分が当たるのではないかとドキドキしていました。でも最後まで当たらなくてホッとしました。このゲームには先生方も参加して、先生たちの物まねを見ることができて、とても楽しかったです。次に「ボーリング」ではハートナーの山下さんがたくさんのピンを倒していました。でも結果は3位だったので、悔しかったです。
 最後にした「絵当て」では、僕たちの班が考えたゲームだったので、楽しんでくれるか心配でした。でも予想外に、どの班も鶴南の生徒さん達が一生懸命描いていて、嬉しかったです。どの班の絵も最高の出来栄えで、本当に上手で答える人もすぐに何の絵かわかったようでした。全部の班が正解してくれました。
 その後、鶴南の生徒さん達の教室に移動して、各クラスに分散して昼食を食べました。鶴南の先生方や生徒さん達と楽しく食べることができ、僕もいい思い出ができました。
 昼食のあとは、歌の出し物で一番盛り上がりました。三島剛君が、自分で縫って準備してきた衣装を着てい、大きな声でなりきって歌っていました。みんな、面白くて大声で笑っていました。本当に楽しかったです。こうして3回目の交流は終わりました。
 僕自身、生涯を持った人と接する機会がなく、1回目の交流の時は正直不安がありました。しかし、パートナーと時間を過ごしていくうちに、心と心が通い合い、パートナーが今何をしたいのかということが少しずつ分かってきました。そしてパートナーから手を握ってきてくれたときは嬉しかったです。
 今回の交流では行く前からワクワクしていました。ゲームが始まったとたん、鶴南生と南山生は互いに楽しんでね今までにない経験ができました。このような経験は将来、どこかで役に立つことがあると思うし、思い出になりました。
 
佐竹 和輝
 僕は今回の交流で幾つか大切なことを学びました。まず、鶴南の生徒さん達は何をするにも一生懸命であるということです。「ジャンケン列車」というゲームの時は、パートナーの人は歩くだけでも精一杯の体なのに、ゲームが始まると一生懸命に歩こうとしていました。「ジェスチャー」の時も一生懸命にやっていました。そんな彼らを見ていて、僕も頑張らなければいけないと感じました。
 また、この交流で嬉しかったことは1回目の時よりも、はるかにコミュニケーションが取れたということです。たくさんのゲームをしたり歌を歌ったりして交流会が終わったとき、僕はとても疲れていました。しかし、かれらは僕たちより元気一杯でした。これにもとても驚きました。
 たくさんのことを学べて、たくさんのことを感じることができてとても良かったと思います。